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また会おうと確かに言った 迷路ですれ違っただけの僕に 君は安心しきったような笑顔を見せて 大きな飴玉を二個くれた
事態は混迷を極め 老科学者達が頭を抱えるばかりだった 会話に聞き耳を立てていた通信兵が 恩恵に与れないと知って静かに無線を置いた
気合いを入れることもなく しょうがないなと言うように てんでんばらばらに それぞれの決勝戦へ向かう
とうとう捕まった 三年越しの犯罪者たち なんでもないというように 堂々と敗北宣言をした
またやろうと言って片目をつぶった どうしてうなづいてしまったんだろう 潰れた工場の錆びた機械の上で 喧嘩も将来も違う国の話みたいだった
どんどん遠ざかる街の灯りに こうするしかなかったのかと責められる 惚れたはれたにおいても劣等生だった 社会の成績だって悪かった
この旅行に必要なのは 帰りの切符なんかじゃない 子供の頃隠した答案の点数を 内緒にしたまま出発してしまった
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